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自己成長

「余裕でしょ」が地獄を生む

皆さん、こんにちは。今日は私たち学生が陥りがちな「計画の甘さ」と「確証バイアス」について、キャンパスライフの実体験を交えながらお話しします。

学生は本当に計画が甘い生き物

先週、期末レポートの提出が迫っていました。「3日もあれば十分書けるだろう」と考えた私。しかし現実は厳しく、資料収集から始まり、文献の読み込み、アウトラインの作成、本文執筆、参考文献リストの作成…と思わぬ作業の連続で、結局徹夜2回する羽目になりました。

これが学生の「計画の甘さ」の本質です。私たちは無意識のうちに最適な条件下で物事が進むことを前提に計画を立てます。「Wifiは繋がる」「図書館の本は借りられる」「集中力は続く」—こんな甘い想定が計画の根底にあるのです。

「いや、それは違うんだ!」—深掘りへの抵抗

面白いことに、この計画の甘さを指摘されると、多くの学生は防衛モードに入ります。先日、サークルの後輩が「この企画書、1日じゃ終わらないよ」と言われて、顔を真っ赤にして反論していました。

「いや、前回は課題が重なってただけだよ!」 「今回は事前にリサーチしてるから大丈夫なんだ!」 「前みたいにゲームはしないから時間はあるんだよ!」

深掘りされると、なぜかこらえられなくなるんですよね。これは自分の時間管理能力を否定されたように感じるからかもしれません。私も「そんなに時間かからないでしょ」と言われて詳細に説明し始めると、なぜか熱くなってしまいます。

「50%ルール」の威力

失敗から学び、今では見積もり時間の50%増しで計画を立てています。例えば:

  • 講義室まで10分と思ったら、15分で計画
  • グループ課題の作業2時間と思ったら、3時間確保
  • 友人との待ち合わせは15分前倒しで出発

先日のプレゼン準備も、「2時間で終わるだろう」という甘い見積もりに50%上乗せして3時間の時間枠を取りました。結果、スライドのデザインを修正する時間や、発表練習の時間も含めて、ちょうど良い時間配分になりました。

この「50%ルール」を適用してからは、提出直前に慌てる生活から解放されました。皆さんもぜひ試してみてください。

確証バイアス:思考の省エネ装置

先日、新しい勉強カフェに行きました。最初にコーヒーを一口飲んで「美味しい!」と思った瞬間から、店内の照明も、席の快適さも、Wifiの速度も、全てが良く見えてきました。これが「確証バイアス」です—自分が信じていることの裏付けを無意識に探す心理現象。

確証バイアスは単なる欠点ではありません。実は素晴らしい機能も持っています。例えば、ノートパソコンを買い替える時、全てのモデルを徹底比較していたら決断できません。「これで十分だ」と思えた時点で探求を止め、その選択を支持する情報だけを集めることで、心の安定を得られるのです。

選んだ専門ゼミについても、入ってからは教授の熱意や仲間の真面目さばかり気にして、課題の多さには目をつぶっていました。これも確証バイアスの働きです。

反証を試す勇気

確証バイアスに振り回されないためには、意識的に「反証」を探す習慣が効果的です。

例えば、私が人気の勉強法を試そうとしたとき、あえて批判的な意見も読みました。「この方法は理系科目には向かない」という情報もしっかり調べることで、より現実的な期待値を設定できました。結果、途中で挫折することなく、自分に合った形にアレンジして続けられています。

履修登録でも、良い評判の講義だけでなく、厳しい評価もチェックしました。「内容は面白いが課題が多い」という情報を得たおかげで、バイト日程との両立を考えた時間配分ができました。

恋愛と確証バイアス

しかし、すべての場面で反証を探すべきではありません。特に恋愛関係では、確証バイアスに従った方が幸せになれることも多いのです。

「もっと相性の良い人がサークルにいるかも」と常に考えていたら、関係は深まりません。私のサークルの先輩は付き合って1年目に「他の選択肢はどうだったか」と考え始め、結局別れに至りました。しかし新しい関係でも同じ疑問が生じ、今は「確証バイアスに従って、目の前の関係を大切にすべきだった」と後悔しています。

幸せなカップルは、お互いの良い面を意識的に探し、確証バイアスを味方につけています。時には「これで十分」と安心することも、心の安定には必要なのです。

まとめ:現実的な生活へ

計画は常に甘く、確証バイアスは常に存在します。これらを完全に克服するのではなく、上手に付き合うことが大切です。

  • 課題の時間見積もりには必ず50%の余裕を持たせる
  • 重要な決断(履修登録やサークル選び)の前には、意識的に反証も探してみる
  • 友人関係や恋愛では、適度に確証バイアスに従い、現在の関係に価値を見出す

完璧を目指すのではなく、「現実的な楽観主義」を心がけていきましょう。

参考本 思考の穴 著:アン・ウーキョン

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